アレはそう、中学3年の春だったウホ。
新しいクラスが発表されて、僕は意気消沈ゴリラだったんだゴリ。
というのも、2年生の時のクラスが本当に最高で最強だったからバナナ。
もうこんな濃い青春の一ページを刻むことはこの先ないんじゃないかと思うほどの淡い日々。
青春って、濃ければ濃いほど淡くなるんだウホよね。
ビビット&パステル&プリン
すいませんついパステルのプリン食べたくなってしまいましたウホ。
そんな思春期特有の気持ちと同じくらい矛盾を孕んだ日々からすると、新しいクラスゴリメイト達は正直微妙だなと思ってしまったんだウホ。
知ってるゴリラも少ないし、同じ部活のゴリラもいない。
というかまずゴリラがいない。
それなら去年の最高の日々のことを書けよと思うかもしれないんだけど、今となっては実はあんまり覚えていないんだウホホ。
何故なら、この後僕は、このクラスで人生で最初の一目惚れをすることになるからだ。あ、ゴリ。
初めて同じクラスになる、知らない名前の女のゴ。
(こんな可愛いゴが同じ学校にいたのか…)
って思ったけど、ひょっとしたら声に出てたかもしれない。
ウホ いい女って。
今で言うと、桐谷美玲に似てる細身の女のゴ。
よく考えたらあまりにも似すぎてたから、桐谷美玲本人だったのかもしれないバナナ。
もうウホんとに美し過ぎてさ…目が釘付けになるってこのことか、と思ったんだウホ。
変な人に思われるから見ないようにしなきゃって思うんだけど、気がつくと見ちゃうんだウホ。
結果生まれた、流し目。
この時俺は思ったね。
嗚呼…やっぱり俺ゴリラだな、って。
決してゴリラのようなアピールのつもりで流し目をしていた訳ではなかったけど、というかどっちかというと流し目っていうか流され目だったけど、結果的にゴリラと同じ挙動をしちゃってた。
そんな挙動不審ゴリラを面白がってくれたのか、美玲からも声をかけてくれて、よく分からないうちにあっという間に周りの女子も含めて友達になったんだウホ。
美玲はパッと見は美人特有の人を寄せ付けないオーラを放ってるんだけど、実際話してみるとTHE・陽キャって感じで人前に出るの大好きだし変顔もめっちゃするし自分のルックスの良さを理解はしているけど鼻にかけるような振る舞いはしない、そんな子だった。
もちろん弱点もあった。
まずめっちゃ運動音痴。
走り方めちゃくちゃダサい。
ドッジボールでワンバンしたボール取れない。
握力が右手12kgの左手6kg。
なのに左利き。うそやろ。
そして勉強もあまりできなかった。
でもこの頃の俺はもうそんな彼女の全てが愛おしいと感じるようになっていたんだウホホ。
ゴリは盲目ってヤツですよ、そこの旦那。
うちの中学校は修学旅行が5月にあったんだけど、その頃にはもう下の名前のあだ名(ゴリゴリざえもん)で呼ばれてたりしてさ、班も一緒になったりしてさ。
アレこれイケんじゃね?みたいな。
トントン拍子に付き合えちゃったりするんじゃね?みたいな。
そんな童貞特有の単純さで浮かれてた俺。
タイミング的に修学旅行で告白する流れじゃねこれワンチャン告白される可能性もあるんじゃねこれマジかよなんて思い上がった妄想をしていたんだゴリー。
やれやれまったく誰だよ修学旅行なんて行事考えたやつ最高かよ最優秀最高じゃねぇか賞受賞モンだよこんちくしょう。なんて。
そんな意気消沈ゴリラから1ヶ月で有頂天ゴリラになった僕が、また意気消沈下げぽよシュンですゴリラになる事実が発覚するんだバナナナナ。
ぼく
「え?桐谷って彼氏いるゴリ?」
美玲
「うん。あれ?ゴリゴリざえもんには言ってなかったっけ?」
言ってないよ聞いてないよマジかよ全然知らなったよ何だよ彼氏の話してる時のお前めちゃんこ可愛いじゃんかよやれやれまったく誰だよ修学旅行なんて行事考えたやつ最低かよ最優秀最低じゃねぇか賞受賞モンだよこんちくしょう。なんて。
でもいいんだしょうがない。
というかもう止まらないし止められない。
美玲に彼氏がいようがいまいがどうでもいいんだよゴリゴリざえもんは常に強い者の味方じゃなくて常に美玲の味方なんだよ。
僕のバナナように永い永い片思いが始まる。
これは僕のウホ偽りのない純真無垢な恋バナナ。
続く わけない
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